命より大切な伝統?

命より優先される伝統はこの世に存在してはいけない。

少し前に話題になった「女性は土俵から直ちに下りなさい」という相撲協会のアナウンス。人命救助のためでも例外ではないということ。つまり、意識不明で倒れてしまった男性が死んでしまっても仕方がないという認識なんですよね。

こんなものは伝統でも国技でもなく、見殺しという犯罪。

 

こういう論争が起きると、相撲協会はいつだって「これが昔からの伝統」と言い逃れします。「伝統」という言葉は都合よく使われるために存在しているわけではありません。昔からの伝統だろうがなんだろうが、間違っているものは間違っている。しかも女性厳禁と言いながら観客には女性がいて問題なし。お金払ってくれるならそれでいいんでしょうね。なんという「伝統」でしょう。

 

私は今まで相撲を見に行きたいと思ったことはありません。理由は女性が歓迎されない世界だと知っているから。歓迎してくれない、自分を不浄と見なしている世界にお金まで払って行く必要性を感じないからです。

お金の使い道は個人の自由なので、相撲が好きな女性を批判することはしませんが、このような体質の世界だということが今回の件で改めて公になり、世の女性たちに考える機会を与えることになったのでは?と思います。